自動車保険代理店の動き | 数ある保険に迷ったら

自動車保険代理店と通販型

自動車保険は「強制保険」(自動車賠償責任保険)と「任意保険」に分類され、ビジネスとしての競争が激しいのは任意保険の分野です。自動車保険は、インターネット等を通じて通販型自動車保険が普及するまでは、そのほとんどが自動車保険代理店を通して契約されており、代理店は、その契約の締結から満期まで、さまざまな場面で自動車保険加入者に関わるのが通常でした。とくに、事故が発生した場合には、保険会社より真っ先に現場にかけつけるのは、代理店職員ということも珍しくありませんでした。自動車保険代理店としては、出動料金その他の名目で別の料金を受け取れる訳ではありませんが、良い対応により加入者の評価を上げ、直接的には満期の後も保険契約の更新により継続して代理店手数料を得られ、間接的には評判の良い代理店として新規の顧客が見込める点で、事業としても経済合理性があったのです。

しかし、先述のとおり、現在はインターネットによる通販型自動車保険が徐々にシェアを伸ばしており、3兆円市場といわれる自動車保険業界の情勢は変化しつつあります。とはいえ、通販型自動車保険を選ぶ加入者は、比較的事故が少なく保険料の割引率が高いことが多く保険料じたいが安いこともあり、市場全体の10%に満たない状況で、いまだに損害保険大手3社の保険料収入が全体の90%以上を占めています。大手3社もそれぞれインターネットによる通販型自動車保険を販売していますが、その収入は、全体からは微々たるものです。

つまり、いまだに自動車保険の加入の大半は、自動車保険代理店を通して契約されているということです。定期的な更新が必要な自動車保険においては、2年に1度程度、わずかな保険料を節約するために時間をかけて情報収集や、慣れないインターネットの操作をおこなうよりは、多少保険料が高いとしても、信頼できる自動車保険代理店にそのまま任せるほうにメリットを感じる加入者が多いのでしょう。これは、今までに代理店業界全体が培った信頼にもとづいており、今後も一定割合までは通販型自動車保険がシェアを伸ばすでしょうが、今後も大きく変動しないビジネスモデルとして残っていくでしょう。